徒然

誰も見なくていい日記

黄金

ただいま夜中の01:31
あ、32分になった

少し息が詰まる、楽しくなく、惰性と鼓舞が繰り返しある毎日をずっと過ごしてる。

私は学生時代から文を書くのが好きだった。
所詮下手の横好きで人様に見せるものでもない。
ただ吐くだけの自己満足。
暗くジメジメとしてるがそれが楽しくて落ち着いていたまま高校卒業をした。
恋愛や部活はなかった。
勉強はそこそこ好きだったから先生への好感度も下げたくなくてそれとなくノートとって単語帳を何冊も作ってそれとなくテストで高得点を出して、それとなく小説を作って私の10代は消えた。

あれは恋と言えるのか、不思議なものがある。
眼鏡をかけて同じく創作活動に勤しむ先輩がいて、私はその人から、好きな作品のDVDを買ったから家で見ないか?と誘われて少しのお土産を持ってお邪魔したことがあった。

ささっと作った素麺はいつもより美味しかった、なぜかドキドキして隣の家の犬がたまにDVDが流れるリビングを覗くとき、このドキドキをこの子のせいにしようとか、入れてくれた麦茶が冷えてて火照った顔を冷やすのにちょうどいいとか、グラスのデザイン可愛いなとか、あの日からずっとその人のことを考えていたけど、呆気なく私よりも早く卒業をした。まぁ先輩だから普通のことだが。

学生時代の小さな恋心らしきものはそれっきり出てこなかった。

卒業してすぐ見つけたアルバイトで一目惚れをした。
後輩で背が同じくらいの可愛らしく笑う子だった。
すぐに仲良くなれてそれはそれは友達以上の感情をお互い持って、シフトに入ってなくても話すだけのためにアルバイト先に足を運ぶことが私にも相手にもあって、その時間が嬉しくて私だけじゃない、の確信とした恋愛感情は楽しかった。

閉店を決められたアルバイト先のお別れ会で告白をしようと決心したのは一目惚れした3年後。
飲み会シーズンだったからか、大学の先輩に誘われてストロングゼロを弱いのに二本も飲まされて吐いてからその子はお別れ会に来た。
うんうんと唸ってテーブルに突っ伏して、心配する私に「もう少しだけ飲みたい」とか眠そうな声で言われて仕方なくカルピスサワーを注文したが全然飲めてなくて代わりにぜんぶ飲んだ、私はお酒が偶然強かったのである。
嫌な偶然だな、と間接キスだなとかいう邪な感情を消し去るように一気に飲み干したけど度数が低すぎて全然酔わなかったのがまた悲しい。
結局その子は泥酔したまま同期の男の子と帰っていった。
出会って1年半くらいを経った時、彼女が出来たことをすごく照れくさそうに私に報告したその顔はあまりに私が見たくてさせたくて仕方ない顔をしてて一周まわって泣くことも嘆くことも馬鹿らしくて「おめでとう、良かったじゃん」と今までみたいに笑った、そんな私が世界で一番馬鹿らしいと今は思う。
結局3ヶ月ぐらいで女側のメンヘラ加減に鬱陶しく感じて別れるくせにね。女運ないねって言われてたよ。
私を選べばよかったのにね、なんも勇気もない努力もしてない私をやはり君は選ばないのは分かりきってるけど。
「女運ない」の1人になっても良かったのに

店長の懇親会で飲み会を開いたとき、この人好きかも~みたいなテンションの人を適当なとこで見つけて適当にLINEを交換してその子の前で分かりやすく酔ったノリでご飯に行くLINEを送っても何も無かった。
君はそんな人だったね

色んな言い訳を並べて告白を出来なかったあの日のことを今でも思い出す、その夜は酔いが回ってたのか家族に号泣しながら今までの恋路を愚痴として夜中ずっとこぼした、申し訳ないな。


そんな私にも最近は連絡先交換をしたいと言ってくれる人がいた。
相手から矢印の向いたわかりやすい好意があまり人生になくて、二つ返事で承諾してご飯に行く約束までつけたが、乗り気になれず時間が合わないことを理由にしてそれとなく距離を置いた。
相手は夜の20時以降に会うことを優先としていた。
私としてはその時間はほとんど仕事終わりにヘトヘトで帰路に着いたくらいで、邪魔されるのか?がこちらとしては第1にあった。
人生でのチャンスなのは分かってるのにこんなに腰が重く足が動かなく心臓が落ち着いてるのか、まぁまぁ少し考えればわかる事。

沸騰しそうな脈拍と心臓と、自然と上がる口角と、話し終えたすぐ出てくる反省会と、話す前にすぐ出てくる少女漫画のようにペラペラと思ってたことを言える妄想、それらがどれほど楽しかったのか、苦しかったのか、もう片思いに慣れきってこじらせた私には明白で。

しょーもな、と相手の送ったスタンプを眺めて呟いて、一気に白けたのが現実だった。

あーあ、結婚も出産も育児も、私の人生にはなかったみたいだ。

学生時代好きだった人の明るい笑顔にも3年半も好きだった人の照れて笑う横顔も、何もかも忘れなくて生きてる。