徒然

誰も見なくていい日記

辞表




突然辞めたいなんて言いだしてすみません。

楽しそうに働いてると見られてたかもしれないし、やる気のない奴だと見られてたかもしれません。

私からすると、どちらも感じていました。

楽しいし辛かったです。

楽しかったのならば残っても、と考えてはいましたが、「楽しかった記憶」より「楽しくないと少しでも感じた記憶」のほうが何倍も濃く残っていました。


それは自分のせいでもあります。

順応性のなさややる気のなさがほとんどでした。

覚えの悪さは様々な方を苛立たせたのも知っています。

自己嫌悪に陥り、自分のやるせなさは感じるけれど、だからもっと頑張ろうとは全く思いませんでした。

どうにかなるだろう、ぐらいでした。


名前を述べるつもりはないですが、あの人からの態度などで伝わるかと思います。

私の耳に入っていないだけで色々な話をあの人から聞いたとも思います。

ほかの方は優しく言ってくれたりもしたのですが、あの人だけは最初から最後までずっと同じような対応でした。

私の言い方もあるのですが。

どうにも合う人種ではないと初見から感じていたので、すこし上から目線な態度も入り混じっていたようです。

私は自分の感情に興味が無いので他人事です。

分かりづらく申し訳ないです。


あと、皆さんとても仲が良かったですね。

距離感を掴むのが得意、というか家族のような年の差もうまくコントロールしていた記憶です。

その輪の中に入るのがどうも苦手で。

そもそも自分自身は人見知りもせず、むしろ人と話すことが何より好きで、どこか体育会系な部分があると言われたほどなので、そのような空気を出して輪に入らないのはよっぽどどこかキツいと感じていたのでしょうね。


いつの日か知らないけど「(自分の中で)かわいい後輩スイッチ」を勝手にいれて、可愛いだろう可愛いだろうと接していたら全然勘違いで、腹立たしくさせてしまったようでした。

あの薄暗く肌寒い裏口を入ると、いつもそのスイッチを入れてしまい、関西弁も明るい態度もなくして背中を丸めてポソポソ話すだけの物覚えの悪いいい歳の女が出来上がってしまう。

この悪循環に気づくのはとても早くて、年が明けるより前には直そうとしました。

できるだけ大きな声で、できるだけ家族や親友といるときみたいな話し方で、できるだけ胸を張って、そうすると、「馴れ馴れしいんだよね」とそう嫌な顔をして言われました。


またそこも勘違いでした。

明るいいつもの私は、人から不快感を覚えられるそうです。

意味のない、明るくもない自信の無い小さな声で接客する毎日でした。

どうにか慣れようと週6シフトを入れたときは、最後の方では泣くのをやめました。

それこそ意味がないようで。


泣いて改善されて明るくなれるなら泣いてもいいですが、何も無かったんですよね。

親から心配もかけさせたくなくてお風呂場で髪を洗うフリして顔をぐちゃぐちゃにして毎日泣いてた。

シャワーがあって助かったな、とか考えてました。


私という存在があまりにこの環境に浮いていて、いつまで経っても制服が体に馴染まなくて、ガラスや鏡に映る自分を何度も何度も確認した。

お客様からお声かけがあると安心した。ちゃんと店員だと把握されてると認識されてると言われてるとようで安心した。


研修マークがまだ名札についたまま辞めることを発表して情けないと思ってます。

一人前になってからさよならはすべきと考えていたのですが、たぶんこのまま一人前になるまでこの場所にいると、多分私はどこかで自殺をするのではないでしょうか?

疑心暗鬼かもしれないです。

現実はそんな容易く死ねないかもしれないです。

でも過去に、死んだことで0にしたいような自分は何回も訪れていました。

今に始まった感情ではないです。


今掛け持ち先の、2つ目のバイト先のように、続ければ続けるほどどこかに実り成果があるとも考えていました。

続ければ続けるほど、誰かの迷惑が多くなる現実しか目の前になかったです。

相当自分に合ってないようで、ネガティブな感情が何度も先走りました。


辞められて良かったと思います。

幾度となく感じる色んな人とのギャップと自分との認識のズレ、あまりにもストレスでした。

心の底から笑ったことは1度もないです。

心の底を見せたこともないです。

適当に交換したLINE、1度もトーク画面を開いたことがないですね。

あの時は単なる気遣いで交換したんだろうなと今更気づきました。

機転の利かない後輩で申し訳ないですね。

いなくなってせいせいした、と従業員全員が感じているんだろうな。

やめて欲しくないと言ってくれるのは店長だけだろうな。

でもそのやめて欲しくないって、社交辞令だろうな。


5月に入ったら、二度とあの裏口にも、タイムカードにも、シフト表にも、連絡ファイルにも、カウンターにも、レジにも行かないし触らない。

それでいい。



今までありがとうございました。

使えない後輩で本当にすみません。

最後まで使い道は見つかりませんでしたね。

死ぬわけじゃないのでいつかどこかで会うかもしれませんが、その時は他人のフリをお互いにしましょうね。

あまりいい気分ではないと思うので。


そういえば、この前だれにも言わず自然と辞めていったあの女の子、結局元のバイト先で楽しそうに働いてましたよ。

すこし目が合えば気づいてくれましたが、あなた達のような嫌な顔はしなかったです。

あまり話さなかったから私の嫌なところを知らなかったのかもしれないです。


私もそうやって、純粋無垢にあなた達と目を合わせられるのでしょうか。

まだちょっと実感がわかないけれど、たぶん私はずっと続けられているもうひとつのバイトで楽しく生きていくことは確定なので、もう二度と会わないようにしましょう。


お疲れ様でした、お先に失礼します